商品説明

※製品洗いによりサイズ感に若干の個体差がある場合がございます。


国内初のOJJ(Original Japanese Jersey)使用のハンティングブルゾンは開発開始から3年、やっと発売に漕ぎ着けられました。

ここまで時間が掛かった理由は、素材特性の扱いの難しさからです。


＊素材に付いて＊

OJJは数ある素材の中で最も縫製が難しく、縫える工場は稀有です。色も元は白ですので染めなければなりません。

この染色が困難を極めます。高温、高圧の釜で染めますが、世界中で可能な会社はイタリアに1社、国内でも1社から2社しかありません。発売が遅れたのはその1社がコロナ禍で廃業。新たな染工場探しからやり直し、染色テストと縫製サンプルの創り直しを繰り返していたためです。

この特異な素材はストーンアイランドを長年に渡り育てて来た、カジュアルウェアのデザインでは世界的に有名なポール・ハーベイと日本のコマツマテーレの共同開発により生まれました。この難易度の高い素材を服に仕上げ、商品として発売したのはストーンアイランドが世界で最初です。その後ポールハーベイは自らの志向だけの服創りを開始します。それがTEN-Cです(ポールハーベイ程の深く広く経験と知識と技量を持つデザイナーを他に知りません)。

TEN-CのブランドデビューイヤーはOJJ素材のみでの特異なデビューでしたが、そのデビュー以来、ROOTでは服を深く理解する人たちとフリークにお薦めしています。(単に流行ブランドと高い服を志向する人には不向きなブランドです)

お薦めする理由はポールハーベイの恒久的で完成されたデザインとOJJ独特の風合い故です。昨今の細く短いスタイルとは別世界で、非常に男くさいハードな服ですが、これは着ると別世界の人たちでさえ惚れ込む不思議な世界観を持ちます。

この独特な素材をいつかは身近に着て頂く為にオリジナルで出したいと思っていました。
クラシコブームが去り、多くのブランドに飽きた方が増えた様に感じていた時、コロナ禍やって来ました。

マンネリ化したイタリアの服を見ても、ドメスティックブランドを見ても全ては今まで売られてきたありきたりのアレンジ程度です。そして世の中の効率主義的な考えにそった安易な物創り志向の物が溢れています。

デザイン的にはフード付きとミリタリー的なアウターの長さの物が大半です。
そんな時に短丈で使い易く丈夫で飽きの来ない、恒久的で男くさい短丈が無い事に気が付きました。

いつかはと思っていたアーカイブのウェアをトレースし、デザインと機能を加えて出来たのがVOWのハンティングジャケットです。


＊機能性＊

完璧な防水、元がジャージーという想像を超えた生地故の通気性、高品質で脱着可能なダウンライナーで3シーズンをカバー、オリジナルのハンティングジャケットをリスペクトした付属の犬笛やショルダーストラップ等を完備。

50年後はビンテージショップに並んでいるような服とお客様に言われたのはこの服の持つ完成度からだと思います。
本当に永く着て頂けるウェアとして、世界でココだけ、コレだけのアイテムです。
ファッションフリークな方は是非、コレクションに加えて頂ければと思います。

価格もデビューと言う事ですので、頑張っております。
国内で最も高いと言われるスーツ工房をも超える縫製加工料金なのですが、
本日より今年の年末まではライナーセットの本体価格を税込154000円に設定しております。

是非この期間に手に入れて頂ければと思う次第です。


▼ブランド紹介

当店が企画・開発を行うブランド「VOW/ボウ」。

VOW：辞書をめくると「誓い」とあります。

私たちの日々の生活の中で着たいと思った物の中で、探しても無い物を、有りそうでない物を某(ダジャレです)人や工場、パターンナーと共に企画開発し、五感で感じる嘘の無い感覚を商品に乗せています。

その感覚に嘘が在ってはいけません。
貴方に「誓い」ます、というのがブランド名の由来です。