フランスのクリス・マルケル監督の映画『ラ・ジュテ / La Jetee』は、1962年に公開されています。近未来の廃墟化したパリを舞台にした29分の短編映画=フォト・ロマンです。モノクロ写真の連続から成る「時間」と「記憶」をめぐるその名作が1999年に日本で公開された際に、このスチールフォトブックが制作され発売されました。\r\r本編の全425カットのうち59点の図版を収録。この書物自体が、一冊の「フォト・ロマン」のような形で編集されています。巻末には、解説のほか、港千尋、坂尻昌平によるテキスト、マルケルのフィルモグラフィ、全編にわたるるカットの詳細を採録した貴重な資料でもあります。\r\r表紙をあけて最初の「扉」に当たる白いページの部分に薄いシミが広がっていますが、それ以外はほぼ新品通りのコンディションです。カヴァーは薄い透明プラスチックで包まれて保護されています。出版年の表記や部数の表記がありませんが、おそらくはかなり限定されたエディションだったのでは無いかと思われます。コレクターズ・アイテム化している一冊で、入手は現在、かなり難しくなっているのではないかと思います。\r\r#クリス・マルケル